ネットショップのジャンルの選び方:基準と探し方
無在庫ネットショップのジャンルは、ショップの土台です。アパレルを選ぶ理由、専門店に絞る考え方、売れやすい2つの系統、選ぶ前の基準と避けたいジャンル、自分の「好き」から候補を出して1つに絞る手順をまとめました。
よしきです。実は私、動物の柄の服が好きで、講義の日にパンダの服を着ていたことがあります。といっても、パンダが特別に好きなわけではないんですけどね(笑)。
ネットショップを始めるとき、いちばん迷うのが「何を売るか」じゃないですか。じつは、こんな「好き」の話も、そこにつながってきます。この記事では、私が大事にしているジャンルの選び方を、順番にお話しします。
ジャンルは、ショップの土台
ショップのジャンルは、ショップの土台です。ここで結果の出にくいジャンルを選ぶと、結果を出すためのスタートが切れません。独学でつまずく方の多くは、このジャンルの選び方に原因がある、と私は考えています。
選び方の流れは、次の3つです。
- どんなジャンルが売れやすいかを知る
- 自分の興味を洗い出し、候補を3つほど出す
- 仕入れられる商品があるかを確かめて、1つに絞る
個人が扱いやすいのはアパレル
継続して利益を出しやすいジャンルは、アパレル、美容、定期便のように契約できるものなど、ある程度決まっています。その中でも、個人が無在庫で扱いやすいのはアパレルだと、私は考えています。
- 仕入れ値が安い:中国からの輸入で、しかも服は布なので安くなりやすい
- 高く売れる:デザインや高見えする見せ方で、価値を上げやすい
- 国際送料が安い:軽くて、たためるので、無在庫でも利益を出しやすい
- まとめ買いやリピートが起きやすい:季節ごとに服が変わり、アイテムも色も形もたくさんある
このブログでも、アパレルを前提にお話しします。
何でも屋さんにせず、専門店にする
いろいろなジャンルを混ぜたほうが、お客さんが増えそうに思えますよね。でも、ネットショップでは逆です。
- 何でもそろう大きな通販サイトが、すでにある
- どこでも手に入る商品は、わざわざ納期を待ってまでネットで買ってもらえない
- 人は、総合店より専門店で買いたがる(種類が多く、その分野にくわしい人が運営していそうに見える)
ジャンルは1つに絞り、専門店としてそろえます。リアルのお店ではなかなか見つからない商品がそろっていると、「ここは私のためのお店だ」と感じてもらいやすくなり、また次も買おうと思うファンにもなってもらいやすくなります。
売れやすいアパレルジャンルは、2つの系統
どちらも「ニッチ」が共通点です。ニッチとは、欲しい人はいるのに、売っているお店が少ない「すき間」のこと。たくさんの人が欲しがるものは大手に任せて、私たちは少しずらしたところを狙います。
系統1:王道ニッチ
大人きれいめ、きれいめカジュアル、アメカジ、ストリート、モードなど、ファッションの系統はたくさんあります。この系統の一つひとつで、ショップが作れます。
- 「ファッション 系統」とネットで調べると一覧が出てくるので、眺めて興味が持てるものを探すと進めやすいです
- ただし、どこでも手に入る普通の大人きれいめだけを並べると、結果が出にくくなります。個性的なもの、ひと癖あるもの、高見えするデザイン、あまり売っていない柄や形を入れて差をつけます
- メンズは、レディースよりお店が少ないため、結果が出やすい印象があります
系統2:趣味系ニッチ
趣味に専用の服があり、服が大事にされている分野です。ダンス、キャンプ、ゴルフ、ヨガなどのウェアが当てはまります。競合が少なく、狙い目です。
逆に、ゲームのように専用の服を着る文化がない趣味は、ショップにするのが難しくなります。
選ぶ前に確かめたい基準
候補のジャンルを考えるときは、次の基準に照らします。
| 見る点 | 目安 |
|---|---|
| 商品の価格 | ワンピースやジャケットなどのメインの服は、6000円以上で売れるもの。よく売れるショップの中心の価格は7000円前後。バッグ、靴、Tシャツなどは、これより低くてもよい |
| 利益 | 仕入れ値や送料を引いても、きちんと利益が残るもの |
| 売れる時期 | 年中売れるもの |
| 買われ方 | まとめ買いやリピートがされやすいもの |
| 競合 | リアルのお店では、種類があまり売られていないもの |
| 年齢層 | 20代後半から40代後半。できれば30代以上 |
とても安い服を売る大手とは競わず、服にきちんとお金をかける方に向けて売る、という考え方です。10代や20代前半は、単価が安く、まとめ買いもされにくいため狙いません。
避けたいジャンル
初心者の方が選びがちで、結果が出にくいものです。
- アイテムだけで絞ったショップ:カバン専門店、靴専門店、ワンピース専門店など。まとめて買われにくく、ほかの服を提案できません。「大きいサイズ専門」のように絞りすぎるのも同じです
- 子ども服:低価格の大手と競うことになります。また、子ども向けの服には国の安全の基準があり、確かめることが増えます(くわしくは厚生労働省の案内を確認してください)
- マタニティ、ウェディングなど:リピートされにくいです
- 水着、リゾート系:年中は売れず、需要が少ない時期ができます
- 素材や機能性を売りにするもの:本当にその素材かを確かめる方法がなく、クレームにつながるおそれがあります
- 金や銀、宝石:本物かどうかを断定できません
- ヘルメット、ライフジャケットなど命にかかわるもの:何かあったときに責任を負えません
- 偽ブランド品:扱いません
自分の「好き」から、候補を探す
自分が好きなことは、すでに時間やお金をかけてきた分野です。お客さんの気持ちも、どんな商品があるかもわかっているので、有利なスタートが切れます。
私は、物販は「お客さんへのプレゼント」だと考えています。友だちに贈り物を選ぶとき、「あの人は今、何が欲しいかな」と考えますよね。好きな分野なら、このプレゼント選びが自然にできるんです。
ただ、興味がなければ結果が出ない、というわけではありません。私は2016年に副業で物販を始めたとき、結果が出やすいと考えてアパレルを選びました。扱っていたのはレディースの服で、もちろん私は着たことがありません。それでも結果を出すことはできました。
とはいえ、少しでも興味があるほうが、調べるのが苦になりません。まったく興味がなく、調べたくもないジャンルは、やめたほうがいいです。大好きというほどでなくても、少しの興味があれば十分です。
まずは、ネットショップのことはいったん忘れて、次の質問の答えを書き出してみてください。
- 好きなこと、興味があることは何ですか
- 休日に出かけるとき、どんなテイストの服を着ていますか
- 最近の休日に、よくやっていることは何ですか
- 過去にハマっていたこと、趣味や習い事は何ですか
- 好きな動物は何ですか
書き出したものを、ここまでの基準に当てはめて、「ネットショップにできたらワクワクする」と思えるものを3つほど選びます。この時点では、合っているかどうかは気にしなくて大丈夫です。
商品があるか確かめて、1つに絞る
候補が出たら、そのジャンルの服の画像をGoogleなどで探し、中国の仕入れサイトで似た商品があるかを画像で検索してみます。思い描いた商品が、ちゃんと仕入れられそうかを確かめるためです。
そのうえで、上の基準と避けたいジャンルに照らして、1つに絞ります。迷ったら、自分の情熱が高いものを優先してください。「大変だけど楽しい」と思えるほうが、長続きするからです。
最初のジャンルは、練習のつもりで
就職活動と同じで、ジャンルもやってみないとわかりません。「3回やって1回当たればいい」くらいの気持ちで大丈夫です。
最初のショップは、スキルを身につけるための練習だと考えてください。スキルがあれば、あとから新しいジャンルでショップを作り直せます。「何週間も悩まなければ」と、肩に力を入れすぎなくていいんです。
OWNER’Sでは、考えているジャンルを、画像や選んだ理由といっしょにチャットで相談できる窓口を用意しています。今のショップを続けるか、新しく作り直すかの相談もできます。
まとめ
ジャンル選びのポイントは、次の4つです。
- 何でも屋さんにせず、1つに絞った専門店にする
- 個人が扱いやすいアパレルで、王道ニッチか趣味系ニッチを選ぶ
- 価格、利益、年中売れるか、リピート、年齢層の基準を確かめる
- 少しでも興味のあるものから候補を出し、ワクワクするものを1つ選ぶ
私はクレーンゲームが大好きで、やり方を試しては直していくのが楽しくて仕方ないんです。ジャンル選びも、それに少し似ています。最初から正解を当てようとしなくて大丈夫。一歩ずつ、試しながら進めてみてくださいね。
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参考資料・出典
記事の中の料金・仕様・制度などは、次の公式サイトで確かめています(確認日つき)。
- 厚生労働省:子ども用の衣類の安全の基準(資料)mhlw.go.jp · 子ども服に、国の安全の基準があること · 確認日:2026-10-14