アパレルの秋物はいつから?準備は8月のお盆前
アパレルの秋物はいつから売るのか。無在庫ネットショップなら、お盆前から少しずつ混ぜ始めるのが目安です。時期ごとにやることと、夏物を活かした秋への切り替え方を整理しました。
よしきです。まだ半袖で汗をかいている時期に「もう秋物を出さなきゃ」と言われても、ピンと来ませんよね。
でも、アパレルのネットショップは、季節の切り替えに乗り遅れると、売れ行きがぐっと落ちてしまいます。この記事では、アパレルの秋物はいつから動き始めればよいのか、時期ごとに何をするのかを順番にお話しします。
秋物は「お盆前」から少しずつ
結論から言うと、秋物の準備は、8月のお盆前から始めるのが目安です。夏物をやめて秋物に総入れ替えするのではなく、夏物を売りながら、少しずつ秋物を混ぜていきます。
理由は、アパレルでは夏から秋、冬から春への変わり目で、色も厚みも袖の長さも大きく変わり、売れ筋ががらりと入れ替わるからです。私は生徒さんのショップを見ていて、反応が一気に落ちたショップほど、シーズンの切り替えが間に合っていないことが多いと感じています。切り替えを終えたら売れ行きが戻った、というケースもあります。
ポイント:夏物は、9月に入っても売れます。「秋物に変えなきゃ」と焦って、夏物の出品を止める必要はありません。
なぜ、そんなに早く動くのか
無在庫ネットショップは、リサーチと出品に時間がかかるからです。たとえば、1品の出品に15分かかるとします。1日1時間、週5日で出品すると、1か月でおよそ80品。見ごたえのあるショップにしようと思うと、これだけでも1か月がかかります。
「秋物が並んでいるのを見てから動こう」では、間に合いません。お盆を過ぎるころには、競合のショップやリアルのお店に、少しずつ秋物が並び始めます。そこに合わせて、割合を少しずつ変えていきます。
もうひとつ、無在庫ならではの事情があります。注文から届くまでに日数がかかるので、感度の高いお客さまは「もう9月だし、今から夏物はいらないかな」と考えます。夏物だけで戦っていると、日がたつにつれて、購入が減っていきます。
真夏に秋物の準備をするのは、なかなかの温度差ですよね(笑)。でも、ここが勝負どころなんです。
時期ごとの動き方の目安
OWNER’Sのライブや、私のラジオでお話ししている内容をもとに、時期ごとの目安をまとめます。気温や地域によって変わるので、ご自分のショップのお客さまに合わせて調整してください。
| 時期 | やること |
|---|---|
| お盆前〜8月 | 秋物のリサーチを始め、夏物の中に少しずつ秋物を混ぜて出品する。サンダルは早めに非表示にする |
| 9月 | 水着、ラタンのバッグ、麦わら帽子は販売をやめる。結婚式向けのアイテムを売り出し始める |
| 9月末ごろ | ミュールを下げ、ブーツを少しずつ出し始める |
| 10月 | ブーツを本格的に出す。結婚式シーズンが始まる |
| 11月〜 | ダウンなどの冬物を出す。ダウンは1月に入ってからも売れる |
水着や麦わら帽子のような夏らしいものは、仕入れ先で買えても、売らなくてかまいません。ショップの世界観が崩れるからです。この3つが減るだけでも、ショップの印象はぐっと秋に近づきます。
夏物を活かして、秋っぽく見せる
「まだ暑いのに、分厚いニットを出しても売れない」。これは本当にそのとおりです。一般のお客さまは、暦の上では秋でも、体感は夏のまま。ですから、厚手の秋物をいきなり並べるのではなく、見た目の印象から秋に寄せていきます。
- 商品画像の並び順を変える:1枚目に、暗めの秋らしい色の画像を持ってきます。持っている画像の並び順を変えるだけなので、今ある商品を活かせます。
- バナーを変える:トップのバナーも、秋らしい雰囲気のものにします。
- 足元から秋にする:サンダルをミュールやパンプスに替えるなど、小物から先に季節を進めます。
ショップ全体の色がトーンダウンして、秋らしい印象になります。
秋冬のトレンドカラーは、ブラック、ダークグレー、くすんだ赤、オリーブグリーン、アニマル柄、チェックなどが挙がっていました。なかでも、オリーブグリーンは、レディースでもメンズでも合わせやすい色です。ただ、トレンドは毎年変わりますし、雑誌によっても言うことが少しずつ違います。ご自分のショップが狙うお客さまの雑誌を、ひとつ決めて見ておくと迷いません。
最初に用意したい秋物
秋物のなかでも、早い段階で用意したいものは決まっています。
普段着
- スウェット … 着られる時期が長く、どのジャンルでも売れやすいアイテムです。シャツに寄りがちなので、意識してそろえます。
- アウター … トレンチコートのような、羽織るだけできちんと見えるものを1点。そこに、早い時期から着られるショートジャケットも加えます。
結婚式向けのアイテム
結婚式のシーズンは、秋と春です。10月から始まるので、9月には売り出し始めたいところです。注文から届くまでの日数を見越して、早めに動きます。
レディースなら、パール、シャツ、ジレ、スーツなどです。結婚式用に探している方は、あれもこれもそろえる必要があるので、1点が見つかると、合わせるものも一緒に買ってもらいやすくなります。数は多くなくて大丈夫です。「これぞ」という商品を、いくつか用意します。
ポイント:トレンチコートのように、肩の切り替えがないラグランスリーブの服は、肩幅ではなく「裄丈(首の後ろの中心から袖の先までの長さ)」で表記されていることが多くあります。サイズ表が自動で変換されていても、そのまま信じず、数字が自然かを自分の目で確かめましょう。
去年のデータと、お店の様子を見る
私は8月のラジオで、シーズンの切り替えで一番危ないのは「夏に結果が出た人」だとお話ししました。夏に売れたことで安心してしまい、切り替えのタイミングを逃すからです。夏に売れた商品の横展開を試しつつ、秋冬で売れる新しい商品を探し直すつもりで、気を引き締めてください。
そのときの助けになるのが、去年の同じ時期のデータです。
- 1年以上運営しているなら、去年の同じ月に何が売れたかを見る。いつごろから秋物が動き始めたかも分かります。
- 売れていた系統は、真っ先に出す。仕入れ先のリンクが切れているときは、画像検索をし直して、新しいリンクに変える。
- 販売データは、ショップの財産。毎年のものを残しておく。
もうひとつおすすめなのは、リアルのお店に足を運ぶことです。販売員さんに「秋物はいつごろから並びますか」「最近、何が売れていますか」と聞くと、売れ筋や次の秋の戦略が分かります。ネットだけで完結しないぶん、競合との差がつきます。月に1回でも違います。
BASEの販売期間設定アプリで、切り替えを楽にする
2026年10月時点で、BASEには、設定した日時に商品の販売を開始・終了できる「販売期間設定」というアプリがあります(公式サイトで確認)。夏物を決まった日に非公開にしたり、秋物を公開する日を予約したりできます。商品を1つずつ手作業で切り替える手間が減ります。
注意点もあります。春先まで売れそうな商品にも終了日を設定してしまうと、売れているのに非公開になってしまうことがあります。設定する商品は、ご自分で管理しながら選んでください。
切り替えを、ひとりで抱え込まないために
ここまで読んで、「やることが多い」と感じた方もいるかもしれません。そんなときは、仲間や経験者の力を借りるのも手です。
OWNER’Sには、季節の切り替えなど、今の時期に必要なテーマを決めて、コーチが詳しく話す勉強会のライブがあります。テーマは、運営のスタッフが生徒どうしのやりとりを見て、今必要そうなものを選んでいます。
また、売上の管理、リサーチのリスト、競合のリストを1つにまとめたGoogleスプレッドシートのひな形(OWNER’Sシート)があります。自分用にコピーして使い、月ごとの売上の進み具合も見えるようになっています。
「自分のショップの場合は、どう動けばいいんだろう」と迷ったら、まずは無料の5Days 個別ワークショップで、ネットショップの全体の流れを体験してみてください。
まとめ
アパレルの秋物は、お盆前から、少しずつ混ぜていくのが目安です。夏物はそのまま売りながら、画像の並び順やバナーで秋らしさを出し、スウェットやアウター、結婚式向けのアイテムから用意します。
切り替えは、ほんの少し早めに動くだけで、ぐっと楽になります。一歩ずつで大丈夫ですよ。
ネットショップの始め方や、季節に合わせた運営を順番に学びたい方は、無料の5Days 個別ワークショップで、一緒に取り組んでみてください。公式LINEからご案内しています。
参考資料・出典
記事の中の料金・仕様・制度などは、次の公式サイトで確かめています(確認日つき)。
- BASE Apps:販売期間設定apps.thebase.com · 設定した日時に商品の販売を開始・終了できること · 確認日:2026-10-16